THE TELEVISION SHERLOCK HOLMES の謎 


“THE TELEVISION SHERLOCK HOLMES の謎” う〜ん、探偵サイトらしいタイトル。
で、何が謎かと申しますと、下図をご覧下さい。
3冊とも『NHKテレビ版 シャーロック・ホームズの冒険』の原版『THE TELEVISION SHERLOCK HOLMES』です。

[図1.初版]

[図2.2版]

[図3.3版]
海外の書籍は版が変わるごとに表紙が変わったりするので全版集めたのですが、中身も微妙に違っていました。
ちなみに初版はハードカバーで『六つのナポレオン』までの解説しかなく(1986年に発行されたので、まだドラマが制作中だったためです)、2版はソフトカバーで『這う人』まで。3版ではジェレミー・ブレットの前書きが差し替えられ、紹介が全話完結しています。
でも、再版の際に差し替えや加執があるのはよくあることなので、それは謎でも何でもないんですが、謎は3版で発生しました。

下の[図4]は2冊目に買った3版の内表紙です。……収集中に間違えて3版を2冊買ってしまったのです。「同じ本を2冊も買っちゃったよ」と思った私の目に留まったのが“青いサイン”[図5]です。
これがどうしたかというと、これは最初に入手した3版には無かった物なのです! 
2冊の本は見た限りこの他に違うところは無く、ISBNも同じ。明らかに同じ版なのに違うところがあるなんて。謎です。

[図4.3版 内表紙]






[図5.内表紙 サイン拡大図]

この[図5]のサインですが、正体はご覧の通り『SHERLOCK HOLMES』のサイン。こちらのシャーロック・ホームズ博物館で確認できるオフィシャルのサインです。
初めは、中古本ですので前の持ち主がふざけて書いたのかと思ったのですが、それにしては似すぎていますし、ペンで書いた感じはしません。判子? とも思ったのですがぶれもなく、少し擦ってみてもにじまない。やっぱり印刷のインクにしか思えません。
前に持っていた3版が、印刷漏れでサインが入っていなかっただけかとも思ったのですが、他の版にも入っていないところを見るとそれはないっぽいです。

結局のところ、何がなんだか分かりません。謎〜。
確認のためもう一冊3版を買っちゃうか? とも思ったのですが、絶版本の買い占めは他の収集家の迷惑だよなと思いとどまりました。

どなたかこの3版をお持ちの方がいらっしゃいましたら、「サインが入っているか否か」だけでよいので教えていただけると嬉しいです。

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 踊る人形に踊らされた日 


あれは私がまだ小学生の頃の事でした。


ある日、私は図書館で借りてきた『踊る人形』という本を読んだのです。
それは名探偵のホームズさんが、踊っているような棒人間の落書きを秘密の暗号だと突き止め、その文字を解読して事件を解決するという素晴らしいお話でした。

いや、もう感動しました。
あんな落書きが暗号だなんて、考えつきもしなかった私はいたく驚き、またそれが読めたホームズさんは凄い! と感動しました。


――で、これは良いことを知ったと思ったのです。子供の頃は、親が片づけたり様子を見にで子供部屋に入ってきたのです。でも私は日記やメモを見られるのが凄く嫌な質だったので、暗号を使って見られても読まれない日記を書こう! と思いついたのです。

まずは暗号作りから始めました。
“あ”から順に作り始めたのですが、26文字のアルファベットに比べひらがなは濁音だの小文字だのが混ざって複雑で、だんだんポーズのバリエーションに困りましたが、それでも何とか暗号を仕上げました。
それで早速作った暗号を使って日記を書き始めたのですが、時間がかかるかかる。一日の日記を書くのに二日ほどかかったと思います。……その辺でちょっとやばいなぁとは気づいたのですが、さらに次の日に日記を読み直そうとして、解読に一日かかるという事で、ようやく「駄目だこりゃ」と気がつきました。

幼い日の笑える思い出です。





さらに笑える思い出といえば、『青ひげ』(シャルル ・ペロー著)を「いつになったらホームズさんが出てくるんだろう?」と、思いながら読んだ事があります。
どーもタイトルだけ見て『赤毛同盟』の親戚みたいな話だと勘違いをしたようです。
幼き日の私よ、 ナイスぼけ だ。

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 サイト作成の訳 


自分がこういうサイトが欲しかったから。


 ――単純すぎてゴメンナサイ。

世にグラナダ・ホームズのサイトは数あれど、ほかの映像作品をあつかったサイトのなんと少ないことか。
ホームズの映像作品と言えばグラナダ版(NHK版)! 昨今ではこれが定説のように言われています。確かに私もグラナダ版が最高傑作だと思っています。
でも、他にも面白いホームズ作品はいっぱいあるのに埋もれているのは勿体ない。
そこで、紹介サイトが無いのなら、作ってしまえホトトギスとなったわけです。

最初に紹介サイトが欲しいと思った出来事は、オークションで『シャーロック・ホームズの勝利』というビデオが売られているのを見て、どんな作品なのかとホームズサイトを巡ってみたのに、ほとんど情報が得らなかった事。
どーしてグラナダ版以外の映像作品について紹介している日本語サイトが無いんだー! と思いました。
単に私の検索の仕方が悪かっただけかもしれませんが、とにかく見つけられなかったのです。

それでちょっと悩んだのですが、ろくに内容も分からないままとにかく購入。視聴。大はまり。アーサー・ウォントナー素敵!!
ジェレミー・ブレットも素敵だけれど、見た目だけに関していえばウォントナーの方がバジェットの挿し絵のホームズに似ている。
エキセントリックさや芝居がかったところが無く、むしろ穏やかで人当たりがいいとすら言える物腰が玉に瑕ですが、殺人事件のさなかにお城の構造に興味を持ったり鉄アレイの行方を気にしたりと、しっかり変人で素晴らしい。(結局はそれが事件を解く鍵となる訳なんですけれど)
話や演出などはグラナダ版に及ばないかもしれませんが、制作された時代で考えればもの凄い良作。
こんな作品を危うく見逃す所だったなんて。

ウォントナーや他のホームズ役者の良さを誰彼無く言いふらしたい! 語り合いたい! と思ったものの、周囲からは「NHKのホームズなら見たけど、他のまで見る気はないかな」とか「モノクロ映画はちょっとね」等とつれない返事ばかり。しょんぼり。
グラナダ版についても熱く語り合えるほどはまっている人は周りにはおらず……。

こうなれば誰も見てくれないかもしれないが、ネット上で叫んでやる! と決意。現在に至ります。

 ――独りよがり上等。自己満足至上。私今幸せです。


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