グラナダ版のお芝居 『The Secret of Sherlock holmes』 をご紹介。 と言っても、私も写真と台本とパンフレットしか見たことがないのですけれど。 ああ、観たかったー! この芝居の録画はされていないらしく観ることは出来ないので、せめてもと思って集めたアイテムを駆使してご紹介します。 ※写真の写りが悪く質にもばらつきがありますが、元からですのでご容赦下さい。 |
上記の劇場で、約500回上演されましたが、89年の夏にはジェレミーの体調不良により一日休演したそうです。 主演はジェレミー・ブレットとエドワード・ハードウィック。というか、ふたり芝居なのでお二人しか出演しません。 脚本はグラナダ版の脚本を多く手掛けたジェレミー・ポールによる物ですので、グラナダのイメージそのままのようです。 内容は、お互いの出会いから『空き家の怪事件』の後までを、ふたりがそれぞれの心情を交えて回想するようなお話です。 お芝居と言うことで、ドラマには画かれなかった心情が多く語られます。 ドラマの『空き家の怪事件』ではさらりと流された、おそらく皆さんが突っ込みたかったであろう憤りを、ワトスンがホームズに素直にぶつけるシーンがあったりもしていい感じです。 ホームズの幼少期やワトスンへの想いなど、原作では語られていない部分の描写も多くありますが、原作どおりセリフも出てきて、グラナダファンのみならず、ホームズファンには堪らん舞台だったようです。 台本を読むと、結婚して221bを出て行くワトスンを見送ったホームズが椅子に腰掛けるとき、ト書きでわざわざ(ワトスンの椅子に座る)と、細かい指示がされていたりするのがなかなか楽しいです。 ――で、何が『Secret』なのかは……秘密にしておきます。私はこの説嫌いなので |
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ちなみにこちらで紹介しているパンフレット1はリッチモンド劇場、2はウィンダム劇場での物です。 リッチモンドのパンフは、開演まもなくの物なので舞台の写真が全くないので寂しいです。 台本も再版の度に装丁が変わっており、89年91年96年と少なくとも三回は発行され、表紙の色が茶色、緑、白と、変わっています。 そして舞台の様子はと言うと……↓ |
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どのシーンかは不明ですが221bかワトスンの診療所での会話のよう。 |
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「リトマス紙が赤に変わったら……」海軍条約書事件の一コマですね。 |
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「牡蠣の大群が!!」……うわごとを口走る“瀕死の探偵”を診るワトスン。 |
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結構言い争うシーンが多かったりします。ガンバレ、負けるなワトスン! |
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でも、結局はこれだもんね〜。Drの方が苦笑いっぽいのが何ともはや。 |
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そのことで言い争いになったこともあったそうですが、エドワードからの「あの言葉は君ではなく、君の病が言わせたことだから気にしていない」という主旨の手紙を受け取ったジェレミーが、泣きながら電話で謝って仲直りしたとか。 あぁ、エドさん、ホンマにええ人や〜。もちろん素直に謝れたジェレミーもいい人だ! しかし、もの凄くハードな日程ですよね。躁鬱にもなりますよ。 でも、そんな中でもお二人はファンサービスを忘れなかったそうで、待ち受けたファンにサインをしている写真もありますし、サインの入ったパンフやチラシをオークションでよく見かけます。もちろん入手しました! お芝居は観られなかったけど、雰囲気だけは味わえてとてもありがたいです。 クリスマスシーズンの物?には「Merry Xmas!」という文字も書かれていました。ジェレミーのサービス精神は本物ですね。 |