グラナダ版のお芝居 『The Secret of Sherlock holmes』 をご紹介。
と言っても、私も写真と台本とパンフレットしか見たことがないのですけれど。
ああ、観たかったー!
この芝居の録画はされていないらしく観ることは出来ないので、せめてもと思って集めたアイテムを駆使してご紹介します。

※写真の写りが悪く質にもばらつきがありますが、元からですのでご容赦下さい。


 1988年 8月30日〜9月10日
9月12日〜9月17日
9月20日〜9月21日
9月22日〜89年9月16日
イヴォンヌ・アーナウド劇場
リッチモンド劇場
ウィンダム劇場 (プレヴュー)
ウィンダム劇場
 1989年 10月02日〜10月07日
10月09日〜10月14日
10月16日〜10月21日
10月23日〜10月28日
10月30日〜11月04日
11月06日〜11月11日
11月13日〜11月18日
11月20日〜11月25日
11月27日〜12月02日
12月04日〜12月09日
12月11日〜12月16日
アルハンブラ劇場
アッシュクロフト劇場
ニュー劇場
イヴォンヌ・アーナウド劇場
ニュー劇場
フェスティバル劇場
アレクサンドラ劇場
ヒズ・マジェスティ劇場
シアター・ロイヤル(ブライトン)
パレス劇場
シアター・ロイヤル(バース)

上記の劇場で、約500回上演されましたが、89年の夏にはジェレミーの体調不良により一日休演したそうです。
主演はジェレミー・ブレットとエドワード・ハードウィック。というか、ふたり芝居なのでお二人しか出演しません。
脚本はグラナダ版の脚本を多く手掛けたジェレミー・ポールによる物ですので、グラナダのイメージそのままのようです。

内容は、お互いの出会いから『空き家の怪事件』の後までを、ふたりがそれぞれの心情を交えて回想するようなお話です。
お芝居と言うことで、ドラマには画かれなかった心情が多く語られます。
ドラマの『空き家の怪事件』ではさらりと流された、おそらく皆さんが突っ込みたかったであろう憤りを、ワトスンがホームズに素直にぶつけるシーンがあったりもしていい感じです。
ホームズの幼少期やワトスンへの想いなど、原作では語られていない部分の描写も多くありますが、原作どおりセリフも出てきて、グラナダファンのみならず、ホームズファンには堪らん舞台だったようです。

台本を読むと、結婚して221bを出て行くワトスンを見送ったホームズが椅子に腰掛けるとき、ト書きでわざわざ(ワトスンの椅子に座る)と、細かい指示がされていたりするのがなかなか楽しいです。
――で、何が『Secret』なのかは……秘密にしておきます。私はこの説嫌いなので

【 パンフレット1 】

【 パンフレット2 】

【 チラシ 】

【 台本 】
パンフレットは各劇場によって多少表紙やレイアウトが変わっています。
ちなみにこちらで紹介しているパンフレット1はリッチモンド劇場、2はウィンダム劇場での物です。
リッチモンドのパンフは、開演まもなくの物なので舞台の写真が全くないので寂しいです。

台本も再版の度に装丁が変わっており、89年91年96年と少なくとも三回は発行され、表紙の色が茶色、緑、白と、変わっています。

そして舞台の様子はと言うと……↓
ドクターお手上げ?
どのシーンかは不明ですが221bかワトスンの診療所での会話のよう。
実験君
「リトマス紙が赤に変わったら……」海軍条約書事件の一コマですね。
何か嬉しそーだね。ホームズ…
「牡蠣の大群が!!」……うわごとを口走る“瀕死の探偵”を診るワトスン。
珍しい不機嫌ドクター
結構言い争うシーンが多かったりします。ガンバレ、負けるなワトスン!
いつものように丸め込まれたドクター…
でも、結局はこれだもんね〜。Drの方が苦笑いっぽいのが何ともはや。
◇ ◆ ◇
この頃ジェレミーは、体調不良や二度目の奥さん(ジョーン・サリバン 85年7月没)を亡くされた精神的な痛手から躁鬱状態になることがあり、この舞台でもアドリブを連発してエドワードを困らせたそうです。
そのことで言い争いになったこともあったそうですが、エドワードからの「あの言葉は君ではなく、君の病が言わせたことだから気にしていない」という主旨の手紙を受け取ったジェレミーが、泣きながら電話で謝って仲直りしたとか。
あぁ、エドさん、ホンマにええ人や〜。もちろん素直に謝れたジェレミーもいい人だ!

しかし、もの凄くハードな日程ですよね。躁鬱にもなりますよ。
でも、そんな中でもお二人はファンサービスを忘れなかったそうで、待ち受けたファンにサインをしている写真もありますし、サインの入ったパンフやチラシをオークションでよく見かけます。もちろん入手しました! お芝居は観られなかったけど、雰囲気だけは味わえてとてもありがたいです。
クリスマスシーズンの物?には「Merry Xmas!」という文字も書かれていました。ジェレミーのサービス精神は本物ですね。


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